美玲ちゃんの意地

博多は中洲のキャバクラで働く二十歳の美玲ちゃんは、実はシングルマザー。
高校卒業と同時に、5歳年上の美容師とできちゃった結婚をしたのだが、夫の浮気が原因でわずか2年で離婚。

博多女の意地からか「慰謝料も養育費もいらんけん!うちが一人で、こん女の子を立派に育ててみせるったい」と啖呵を切ってしまったのだ。

幸い、店長をはじめキャバ嬢仲間も、一生懸命に働く美玲ちゃんを応援。アフターが入った夜は、誰かが美玲ちゃんの娘を引き取りに行って、面倒を見てくれるようになっていた。

でも、いつまでも周りの好意に甘えてばかりもいられないと思った美玲ちゃんは、昼間の仕事に就くことを決意。医療事務の資格を取るために、昼間は専門学校へ、夜はお店で仕事の道を選んだ。そのためには、昼間の学校の時間も子どもを保育所へ預けなければならず、そのためにはお金がかかる。

そこで、美玲ちゃんは、歯を食いしばって元夫へ「養育費を払ってくれんね」と相談を持ちかけたのだ。しかし、既に別の女性と結婚していた元夫は「そんな金はねーよ。二度と電話するな」と拒絶。

途方に暮れた美玲ちゃんに、店長の奥さんが教えてくれたのが、養育費を払わない元夫に会わずに養育費を回収する方法だった。

おかげで、専門学校にも通うことができるようになり、育児・学校・お店と大忙しの毎日だけど、目標に向かって頑張る美玲ちゃん。

ちょっとずつ、ちょっとずつ、将来が見えてきているみたいです